一般社団法人新金属協会

シリコン部会 2019年実績 情報公開

シリコン部会(部会長:谷田貝 悟 株式会社SUMCO 社長室 企画経営部 次長)は、2019年の実績につき、次のとおり公表しました(売上高、設備投資、営業利益等の実績は別紙)。

例年3月に開催している冬季記者会見は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響に鑑み、今年は開催を見合わせました。また、今後、世界経済の激変が予想され、見通しが極めて困難な状況のため、公開する情報は、2019年の実績のみとし、2020年の見込みは見送ることとしました。

 

【2019年の実績】

1.2019年の世界半導体市場は米中貿易戦争やBrexit等に代表される地政学的リスクの顕在化による景況感の悪化、5G化の前倒しに伴うスマートフォンの買い控えやデータセンター投資の一服感により、メモリを中心に大きな調整局面に入った。WSTS統計によれば、2019年の金額ベースの市場規模は前年比12%減の4,123億ドルであり、シリコンウエーハ出荷面積と相関があるIC半導体出荷個数についても前年比6%減の2,911億個であった。

2.2019年の世界シリコンウエーハ市場は、半導体需要の低迷とそれに伴うウエーハ在庫の過剰感から市況が軟化した。SEMI統計によると、2019年の半導体用シリコンウエーハ出荷面積は前年比7%減の118億平方インチとなった。また、販売金額は前年比2%減の112億ドルであったが、1平方インチあたりの平均単価は前年比6%増の0.94ドルとなった。

3.当部会集計の国内高純度シリコン統計によれば、2019年の国内単結晶生産は、シリコンウエーハ市場同様に調整局面となり、前年比6%減の9,385トンと10,000トンの大台を割った。

国内単結晶の販売についても、前年比6%減の10,296トンであった。国内向けは前年比8%減の4,116トン、海外向けは前年比5%減の6,180トンとなり、輸出比率は前年の59%から60%まで拡大した。

以上

2020年シリコン部会公開用資料(高純度シリコンの生産・販売推移)