タンタル部会(部会長:天坂 信之 三井金属鉱業㈱ 機能粉事業部営業部 担当部長)は、
2016年のタンタル国内需要実績を別表の通り集計し、公表しました。
需要概要は次の通りです。
国内タンタル需要多くを占めるコンデンサの2016年生産は約16億個であり、対前年比5%減となり、
コンデンサ向けタンタル粉及び一般工業用塊・粉は、対前年比横ばいないし微減で推移した。
世界的にはスマートフォン、タブレットタイプPC等の需要の伸びがこれら通信機器本体はもとより
周辺機器及びサーバー、
通信インフラ設備向けの需要を牽引、
国内では堅調な車および関連製品の生産に支えられたものと推定される。
化合物については、スマートフォン等の通信機器市場向けSAWフィルタの需要が引き続き拡大し、
タンタル酸リチウム単結晶用の酸化タンタルの需要を牽引した。
しかしながら、光学レンズ向けの酸化タンタルの需要は引き続き低迷しており、
回復の兆しは見られない。
また、日本機械工具工業会の統計によると超硬工具向け炭化タンタルの消費量は、
2015年比で横這いであり、需要回復には至っていない。