タンタル部会(部会長:加藤 隆志 三井金属鉱業(株)機能粉事業部 営業部長)は、
2014年のタンタル国内需要実績を集計し、公表しました。
実績表を掲載します。
「新金属工業」2015年春号で発表した概観は、次の通りです。
「2014年のタンタル国内需要はコンデンサ向け需要が落ち込んだが、
スマートフォンや自動車、航空機関連の需要は概ね堅調に推移したと見られる。
国内タンタル需要の過半を占めるコンデンサの生産は、
経済産業省の統計によると2014年は対前年比約10%減少の約18億個であった。
2015年はスマートフォン、通信用インフラ設備等のタンタルコンデンサ搭載製品の堅調な需要が予想され、
タンタルコンデンサ生産は上向くものと思われる。
合金用途は、2014年は航空機エンジン、発電用タービン、
自動車用ターボチャージャー向け耐熱スーパーアロイの生産が堅調に推移した。
2015年も引き続き堅調に推移すると思われる。
ターゲット材向けは長引いていたサプライチェーンの在庫調整が昨夏終了し生産も回復基調にある。
2015年はターゲット材原料としてのタンタル需要は好調に推移するものと思われる。
化合物の需要についてはスマートフォンに使用される表面弾性波(SAW)デバイス向けが好調で、
超硬工具向けも総じて堅調であったが、光学レンズ向けは低迷した。」