一般社団法人新金属協会

会長挨拶

宮地 誠
会長 宮地 誠

平成31年1月17日

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

さて、昨年の新金属業界の動向につきましては、近年のIOTの浸透、スマートフォン等の高機能化、自動車関連需要の拡大継続により、多くの分野で堅調な動きとなっております。また、原子力工業分野においては、核燃料加工施設に対する新規制基準対応業務を再稼働に向けて着実に進めております。

しかし、年が明けて、昨今の内外状況の不透明感の増大を考えますと、先行きの業界動向については、必ずしも楽観できるものではなさそうです。ある調査機関が発表している今年の世界の10大リスクを拝見しますと、やはり米中関係が上位に挙げられています。新金属業界として深い関係のある電子産業分野での対立が、昨年来たびたび報じられており、その影響の度合いも含めて動向を注視しています。

新金属業界にとってより具体的な不安要因のひとつに、高い電力料金が挙げられます。協会として、この数年、他の電力多消費業界団体と共に各方面にお願いしてきており、経済産業省はじめ、関係各位から深いご理解をいただき、FIT賦課金等の施策において多大のご支援を賜っています。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

昨年、政府は2050年を目標年とするエネルギー基本計画を発表されました。国際的なCO2の大幅削減の枠組みに沿ったもので、その目標達成のためには、広い分野でのエネルギー技術革新が不可欠と考えられています。
新金属協会は、8つの異業種が参集して構成し、それぞれの企業群は、世界の主要産業の製品の高機能化を実現するために顧客のニーズに合わせた高機能部素材を供給し、内外の産業社会に多大の貢献をしており、我が国が強みを有する分野と言われています。CO2の大幅削減という世界のニーズに応えるためには、アカデミアから製品産業に至る関連サプライチェーン大で、より一層連携を図り、解決策を探ることが不可欠であり、新金属産業は、そのつなぎ役として、これらニーズに合わせた高機能部素材の開発力を高めていくことが求められていると思います。協会内で業種を超えて知恵を出し合う場を設けたいと思います。

すでに5年程前から、協会は、業界活動の部会事業のほかに、研究会・委員会活動も進めています。「安全委員会」「半導体サプライチェーン材料規格研究会」「希土類ISO規格対応等サプライチェーン研究会」「地域低温熱エネルギー利用電力システム実用化研究会」などが順に独立して活動を開始しています。これらの委員会、研究会には、大学の先生方、新金属業界以外の産業人も多数ご参画していただいており、サプライチェーン大の意見交換、連携が本格化しつつあります。
海外との交渉等が活発化している希土類と半導体の国際標準活動に対しては、経済産業省から多大のご支援をいただいております。誠にありがとうございます。安全委員会活動については、5年目を迎え今年度で新金属協会全ての業界の整理を一巡することになります。この安全委員会は、異業種の参加者が一堂に会して意見交換するユニークな場となっています。協会会員各社の安全レベルの向上に寄与しており、今後とも継続活動することにしたいと思います。

ご報告ですが、昨年9月に、協会事務所は、無事に引っ越しを終えております。
皆様のご支援ご協力誠にありがとうございました。虎ノ門から御成門への引越しですので、徳川将軍の増上寺参詣の道筋と重なります。新しい事務所は、会議室スペースを大きくして、年間約300回の会議の殆どを協会内で行うことが可能となりました。御成門駅から、2,3分の至近距離ですので、是非気軽におしゃべりにお寄りいただければと思います。

最後になりますが、新金属協会は、会員会社様と共に限られた地球資源を最大限に有効活用して、優れた部素材の供給を通して幅広く社会に貢献出来るよう努力して参りたいと考えておりますので、今年も引き続き皆様の一層のご支援とご鞭撻をよろしくお願いいたします。

以上、簡単ではございますが、新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

(平成31年1月17日 賀詞交歓会・表彰式 会長挨拶 要旨)