一般社団法人新金属協会

ターゲット部会

業界業況

インジウム化合物は、健康障害を発生させる恐れがあることから、特定化学物質の管理第2類物質・特定管理物質に指定されました。 当協会ターゲット部会加盟会社は、ITOスパッタリングターゲットの製造に当たり、国の厳しい基準を遵守し、安心・安全な製品を供給しています。 労働安全に対する取り組みには、国境がない...

業界業況

インジウム化合物は、健康障害を発生させる恐れがあることから、特定化学物質の管理第2類物質・特定管理物質に指定されました。
当協会ターゲット部会加盟会社は、ITOスパッタリングターゲットの製造に当たり、国の厳しい基準を遵守し、安心・安全な製品を供給しています。
労働安全に対する取り組みには、国境がないことから、ターゲット部会では
日本語、英語、韓国語、中国語のパンフレットを作成し、
広く世界に向けて取り組みの情報を提供しています。

ITOパンフレットはこちら

【半導体ターゲット】
2017年の半導体市場は、Gartnerの発表では前年比22.2%増の4,197億ドル(約46.6兆円)と初の4,000億ドル越えとなった。メモリの価格高騰を受けたバブルと言える様相で、メモリの売上げは前年比64%増、市場全体の31%を占めた。メーカー別でもDRAM・NANDでトップシェアのSamsungが前年比52.6%増の612億ドルと、1992年以降No.1であったIntel(577億ドル)を抜き、初の首位を獲得した。
2018年の市場成長率は7%程度と各調査機関は見ている。NANDは電子機器への積載量増加やデータセンターへの採用拡大に伴い成長は継続するものの、増産投資に伴う供給拡大により価格は下落基調となる見方がある。一方DRAMは、増産よりも微細化投資が優先され、難易度上昇で供給量は伸びず、価格は高値安定と見られている。今後、中国の地場メモリメーカーの立上げ・量産稼働が計画されているが、2018年は市場への大きな影響はないものと思われる。
ロジックについては、スマホの出荷台数が2017年に初めて前年割れとなるなど15億台を目前に頭打ちとなり、スマホ用Application Processor等は減速するも、クラウド分野ではディープラーニング・AI向け需要拡大、仮想通貨採掘用ASICといった新市場も創出され、HPC(High Performance Computing)というポストスマホ需要が生まれつつある。AIにおいては、クラウド型AIと共にエッジ型AI動向が今後注目される。
半導体用ターゲットは好況に支えられ、顧客の増産投資、微細化投資の継続も見込まれ、概ね好調に推移すると予測している。

【FPD用ターゲット】
2017年下半期(7~12月)の液晶パネル出荷は面積、枚数共に上半期比で増加した。2017年6月以降の液晶パネル価格下落の影響によりパネルメーカー各社の在庫調整も危惧されていたが、価格下落がブランド各社の調達意欲を後押しする格好となった。
需要の中心であるテレビ用液晶パネル出荷は、面積、枚数共に増加した。上述の通り、パネル価格が下落傾向を辿り、テレビブランド各社の年末商戦向け在庫積み上げ需要が旺盛だったこと、消費者が55型以上のテレビを購入する傾向が強まり、液晶画面の大型化が進展したことなどが寄与した。
中小型パネルの出荷面積においても、上半期比では増加となった。アップルをはじめとするスマホブランド各社の旗艦モデル新製品の発売が寄与した。但し、足元ではスマホ各ブランドの販売低迷により、一部ラインにて生産調整が発生している。
2018年の液晶パネル出荷についても、枚数ベースでは前年並みだが、堅調なテレビ需要とパネルの大型化により面積ベースでは拡大する見通しである。W杯などのスポーツイベントを控えテレビ需要は堅調、また4Kテレビ及び8Kテレビの普及も急速に進むものと考えられる。
一方、大型液晶パネルラインは高稼働を続け、中国では次々と新規ラインの立ち上げも行われているが、パネル価格の下落傾向が続いていることはパネルの需給バランスが供給過剰であることを意味しており、今後のパネルメーカー各社の生産動向が注目される。
2017年下半期の透明導電膜用ITOターゲット需要は、液晶パネル出荷面積及び枚数の増加と共に堅調に推移した。ITOの主原料であるインジウムの相場は、足元300ドル/kgを超える水準にまで上昇している。春節を前にした在庫積み増しによる短期的な買いの動きが影響したと見られているが、インジウム地金の需給自体は、ほぼバランスしているものと見られる。

【HDD用ターゲット】
2017年通年のHDD(ハードディスクドライブ)生産台数は、各調査機関によると、7~9月、10~12月共に前四半期を上回り従来予想を上回る約4億1千万台(対前年比5%減)と見られている。長期トレンドとして、HDDからSSDへのシフトが棲み分けされる傾向は変わらず、2018年HDD出荷台数は3億8千万台、2019年HDD出荷台数は3億6千万台と漸減していくと予想される。
一方、世界中で流通するデータ量は今後爆発的に膨らむため、データ保存需要を満たすにはクラウドサービス・データセンターに使われるニアラインHDDが必要とされ、今後も堅調な伸びが期待される。同用途向けは1台当りのメディア搭載枚数が多いため年率数%程度の増加が見込まれ、HDD用メディア全体の堅調な需要を牽引すると予想される。
これに伴いHDD用ターゲットの需要も堅調に推移すると期待される。

【光ディスク用ターゲット】
光ディスク市場は、2017年前半は前年同期比10%以上のマイナス、2017年後半もマイナス成長となった模様。特にCD系の減少が著しく、メイン市場の新興国でも減少が続いている。DVD系も2017年は10%程度の減少、BD系は4K/8Kコンテンツ用途でやや持ち直しが見られるが前年並みの模様。
2015年後半からデータセンター用途にArchival Disc(300GB)の市場投入が始まったが、2017年はデータセンター側の評価が続いており、数量が伸び悩んでいる。今後、更なる大容量化(500GB、1TB)が進み、データの長期保存性の高さが認められれば、市場拡大が進むと期待されている。

活動概要

・協会会員外のターゲットメーカーにも広く調査協力を呼びかけ、ターゲットの市場規模調査を実施し、業界動向についての基礎資料の充実を図りました。 ・ITO等の取り扱い作業による健康障害防止策に関する技術指針や特定化学物質障害予防規則等の改正について、情報収集を行いました。 ・新金属産業災害防止対策安...

活動概要

・協会会員外のターゲットメーカーにも広く調査協力を呼びかけ、ターゲットの市場規模調査を実施し、業界動向についての基礎資料の充実を図りました。
・ITO等の取り扱い作業による健康障害防止策に関する技術指針や特定化学物質障害予防規則等の改正について、情報収集を行いました。
・新金属産業災害防止対策安全委員会における「新金属産業災害防止に関する行動計画」の策定に当たり、新規対象業種として統計類の整備、解析、ハザードの抽出、安全対策等に関する調査・提言を行いました。
・協会ホームページで部会活動、業界動向等の情報を広く発信するための議論を行い、発信内容を検討しました。

年表

1955年代
1959:キルビー(IT)特許
1959:プレーナ特許
1960年代
1960:MOFET発明
1963:CMOSトランジスター
1966:AC型PDP発表
1970年代
1971:TN-LCD発表
1973:液晶時計、電卓発表
1977:最初のパソコン
1979:aSi-TFT発表
1980年代
1984:STN-LCD実用化
1986:松下電器、TFT生産開始
1987:コダック社、有機EL基本特許
1989:松下電器、TFT量産開始
1990年代
1993:PDPテレビ量産開始
1997:フルカラー有機ELディスプレイ発表
2000年代
LTPS量産技術の確立
1970年代
1970年代TN液晶:電卓、時計
1980年代
1980年代STN液晶:携帯情報機器
1983:ITOターゲット販売開始
1986:密度70%アップITO
1988:低重圧スパッタ法開発により、一挙にITOターゲットが普及
1989:密度85%アップITO
1990年代
1990年代aSi-TFT液晶:パーソナルコンピュータ
1991:密度90%アップITO
1994:密度95%アップITO
1998:密度98%アップITO
2000年代
2000年代aSi-TFT/LTPS、高温ポリSi TFT:TV、携帯電話、PDA
1950年代
1956:最初のHDD(IBM)
1960年代
1960:レーザーの発明(Meiman)
1970年代
1970:Hunt磁気抵抗効果型ヘッドの発明
1972:レーザーディスク発表(Philips)
1978:レーザーディスク発売(日米)
1979:コンパクトディスク(CD)開発
19800年代
1985:CD-ROM普及
1988:MOディスク発売3.5インチタイプ容量
1990年代
1990:DVD用半導体レーザー開発1990:追記型 CD-R発売
1991:GMRヘッド材料の提案
1992:MD発売(ソニー)
1995:DVD規格統一
1996:DVDプレーヤー発売
1997:書換型CD-RW発売
1998:書換型DVD発売(松下)
2000年代
2000:青色半導体レーザー開発
2000:MDLP発売(ソニー)
2002:高記録密度Blue-ray Disc HD DVD規格成立
2003:ブルーレイレコーダー発売(ソニー)
2004:Hi-MD発売(ソニー)

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