


2011年度のスパッタリングターゲット市場はユーロ圏への懸念による景気低迷に重ね3月に発生した東日本大震災、10月から始まったタイの洪水の影響を受け非常に厳しい一年となった。その中で、タブレットPC、スマートフォン、BDは比較的好調に推移しており更なる成長が見込まれる。 【半導体用ターゲット】 2...
2011年度のスパッタリングターゲット市場はユーロ圏への懸念による景気低迷に重ね3月に発生した東日本大震災、10月から始まったタイの洪水の影響を受け非常に厳しい一年となった。その中で、タブレットPC、スマートフォン、BDは比較的好調に推移しており更なる成長が見込まれる。
【半導体用ターゲット】
2012年における世界半導体市場の売上高はユーロ圏への懸念による景気低迷やタイの洪水によるハードディスク装置(HDD)等の不足によるパソコン市場の成長の鈍化から、前年から2%程度の成長にとどまる見通し。一方では、携帯電話、タブレット、スマートフォンの伸び率は高く、これらが半導体市場の成長を支えていくと見られる。また、2011年における世界DRAM市場は前年から20%程度減少する見込みだが、これが2012年には数%増と成長に転じると予想されている。中でもNAND型フラッシュメモリーはモバイル端末の成長に支えられ、十数%増と高い伸びで推移する見込みで、今後更にスマートフォン、タブレット、半導体ディスク(SSD)を合わせた売り上げは伸び、半導体市場の多くを占める事になると予測されている。
【FPD用ターゲット】
2011年3月に発生した東日本大震災による混乱から落ち付きを取り戻し、2011年下半期(7-12月)の大型FPD市場は対上半期+5%(台数ベース)の微増となった。用途別の内訳をみるとテレビで同+6%、ノートPCで同+13%、PCモニターで同△6%という内容であった。なお、ノートPC用途に含まれるI-Padに代表されるタブレットPCは同+64%と爆発的な成長を継続している。中国が市場の牽引役である状況に変わりはないが、FPD製品の価格が底を打った今、不景気の出口が未だ見えない欧米でもFPD製品の調達をようやく再開する兆候が見え始めた。このような市場動向に対し韓国、台湾、日本の各FPDメーカーは、在庫水準を健全なレベルに抑え高稼働率を維持しながら凌ぎを削っているが、行き過ぎた価格競争の結果、何れも2011年度通年で100~500億円程度の巨額営業赤字を計上した。コストのかかる自社生産を減らし外部からの安価調達を絡めるなどして収益改善のための構造改革が急務となっている。稼働率を50%に半減させた日系FPDメーカーもある。2012年には主戦場である中国市場に於いて中国ローカルメーカーの大型FPD製造ラインが本格的に量産開始予定であり、韓・台・日FPDメーカーに取っては更に厳しい競争が待ち受けているであろう。2012年のFPD市場については、台数ベースで大きなジャンプはないと考える。ただし、TVなど平均サイズが更に大型化するため、面積ベースでは+20%以上の大きな成長をするものと予想する。酸化物透明半導体層を利用した高精細ディスプレー、有機ELディスプレーなどの新製品も投入され市況の起爆剤になるであろう。
2011年度の透明導電膜用ITOターゲット市場は、消費者側での使用効率が向上した影響で 対2010年度+1%、2011年度の上半期→下半期への成長も+1~2%とほぼ横ばいに留まった。またI、TOの主原料であるインジウムの相場(LMB-High)は、ピークであった7月のUS$805から12月にはUS$600/kgまで▲25%の下落。原料相場に連動した価格計算方式が定着したITOターゲットの価格も約10%程度下落した。
記録メディア用ターゲット
【光ディスク】
光ディスク市場はCD、DVD、BD全体では前年比△15%のマイナス成長となった。CDの減少度合いが大きく、DVDも微減傾向が続いている。一方、BDの市場は着実に成長しており、2011年度は約60%の伸びが見込まれる。今後、BDレコーダー・プレイヤーやBDドライブ搭載PCの堅調な拡大、大容量品の市場投入などにより一層の市場成長が期待できる。
【HDD】
HDD市場は、昨年10月に始まったタイ洪水により、多くのHDD組立工場、部品工場が浸水被害を受け、サプライチェーンに深刻な影響を被った。これにより10-12月期のHDD生産は前年比30%減少となり、2011年通年のHDD生産は前年を割った模様である。なお、12月中旬までにはタイ各地の水は引いたものの、生産が洪水前の水準まで復旧するのは本年7-9月期となる見込みである。
また、スマートフォン、タブレット端末の台頭と欧米景気の減速によってPC需要の伸びは鈍化しており、2012年は洪水からの回復需要で2桁%の伸びとなるものの、その後は年率数%の伸びにとどまる見通しである。
現在、HDDは2.5インチ500GB/枚、3.5インチ1TB/枚といった高容量新製品の生産が本格化しつつあり、一層のパーティクル低減などターゲットへの要求品質も高まっている。
協会会員外のターゲットメーカーにも広く調査協力を呼びかけ、ターゲットの市場規模調査を実施し、業界動向についての基礎資料の充実を図りました。 日本真空協会主催の「スパッタリングおよびプラズマプロセス技術部会」の定例研究会を共同で開催するなど交流を深めるとともに、意見交換を行いました。 日本真空工業会...
協会会員外のターゲットメーカーにも広く調査協力を呼びかけ、ターゲットの市場規模調査を実施し、業界動向についての基礎資料の充実を図りました。
日本真空協会主催の「スパッタリングおよびプラズマプロセス技術部会」の定例研究会を共同で開催するなど交流を深めるとともに、意見交換を行いました。
日本真空工業会が主催して開催している真空展の関連行事に参加するなど、同協会との交流を進めました。
ITO等の取り扱い作業による健康障害防止策に関する技術指針について、厚生労働省及び経済産業省と意見交換を実施しました。